ご存知のように肉月(にくづき)に要(かなめ)と書いて「腰」。
人間が動く為の関節では身体の中で最も重要な部分と言えます。
腰痛治療の際に重要となるのが、下の図の赤い線:仙腸関節(せんちょうかんせつ)です。
骨盤というのは、左右の腸骨(ちょうこつ:Illium)と
仙骨(せんこつ:Sacrum) を合わせた名称です。
(これは 骨盤を背面から見ている図です)
私たちが、腰痛の施術をする時、筋肉だけでなく、この仙腸関節を重視しています。
もちろん、腰が痛い!と感じるのは、腰=後ろ側ですね。
Q:ここで質問です。 腰の前側とはどこでしょう?
A:その通り!お腹側です。
私たちの腰痛治療においては、腰だけでなく、お腹側の施術を重視しています。
これにより、慢性的な腰痛や便秘、生理痛等と関連する腰痛も改善が見込めます。
でも、皆さんが自宅で行うには、お腹側には内臓が有るのでちょっと難しいでしょう。
そこで、ご自分で腰痛対策として行う場合は、腰のマッサージをすることで、
全身の健康維持を図っていきましょう。
手足は自分でもマッサージしやすいですが、自分でできる腰のマッサージとしては1つです。
両方の親指を当てて骨に向かって押すだけです。
これだけでも、日頃ずっと緊張している部分を弛めることが出来ます。
誰かにマッサージしてもらうのであれば、先ずは仰向けて太ももをクロスさせて足から伸ばしていきます。
左右伸ばしたら腰も少し伸びてますので、うつぶせになって押してもらいましょう。
但し腰は大きな筋肉が多い為、慣れない人は指がすぐに痛くなります。
そんなときには肘から先で乗ってもらうなり、ゆっくりと足を乗せて足の裏でマッサージしてもらうと良いでしょう。
腰をほぐすのはストレッチも良い方法ですが、大きな筋肉でちょっとした不良な姿勢や長時間同じ姿勢をしているだけでずっと負担を抱えている部分ですので、しっかりと押してもらったり、乗ってもらうことで違う方向から刺激を与え、休めてあげることが重要になります。
その外には冷えに弱い部分でもありますので温めてからやるとか、手や足を温めてからやると普通にやるよりも効果が高くなっていきますし、同時に足の裏、アキレス腱、膝裏等も揉んでいくと更に緩みやすくなっていきます。
自分にもやってもらう人にも負担が少なければ、継続して行うことができ要を守ることで将来の健康維持にまで役立っていきますので、是非試してください。