ここでは膝痛についてお話ししたいと思います。
膝痛は、肩こり・腰痛に次いで症状の出やすい関節痛の1つです。
歩くと痛い、階段の昇り降りがツライ、正座がキツイ、朝こわばる・・・
等、いろいろ症状の出方が多いのも特徴です。
膝は、立っているときや歩行の際に、常に体重を支えますので、
支える力、いわゆる安定性が必要です。
また、歩行の時に脚を繰り出す動きや、座るときは、
色々と複雑な動きが必要となりますので、十分な運動性が求められます。
この、安定性と運動性、どちらか一方が強く働くと、もう一方の機能は失われます。
正常な膝の場合、この2つは絶妙な調和が取れているのです。
しかし、相反するこの2つの調和が乱れると、膝は悲鳴を上げます。
調和が乱れる原因は、
①股関節の問題
②足首の問題
③足部の問題
④膝の問題
⑤荷重や脚長の問題
などがあります。
どうして股関節や足首が関係しているの?
と思われる方もいると思います。
私たちは、普段膝を曲げる時、
股関節や足首も一緒に曲げているのです。
伸ばすときも同様ですね。
「膝を曲げてみて下さい」と言われて、膝のみを曲げることはできません。
このように、膝関節は、
股関節や足首の動きと密接な関係にあるのです。
そのため
①②は、膝に負担をかけるのです。
③は、体重をかけたとき足の裏のアーチや捻れの状態で足首や膝へ問題を起こします。
④の場合は、まさに膝の特殊な関節構造に問題が出た状態です。
⑤は、股関節や足首の柔軟性の欠如があると、より膝に影響が出ます。
私の膝痛はどのタイプ?
状態には個人差があるため、治療方法や期間は一概には言えません。
それぞれの問題が異なるように、答えを探すにも多様な可能性があります。
経験上言えることは、殆どの方に共通点があります。それは以下の2つ。
・ほとんどの方は、頚に問題がある
・股関節と足首を調整する必要がある
ということです。
膝が痛いから、膝が曲がらないからと言って、太ももをほぐしたり、
重りやチューブで負荷をかけ、大腿四頭筋を鍛えれば良くなる、
というものではありません。
股関節や足首の調整をしないまま、運動をしても膝の摩擦が強まり、
逆に痛くなることもよくあります。
運動が悪いのではなく、運動できる状態に先に整えてから、動かすことが大事です。
症状は個人差があり、変形が進んでいる場合もありますから、
必ず一度整形外科を受診し、レントゲン撮影を受けておくことをお勧めします。
あきらめることなく、まずはご連絡いただき、
一緒に骨盤のゆがみや脚の状態を確認しましょう。
きっと希望の光が見えるはずです。
ご予約やご質問などございましたらお気軽にどうぞ。