「外反母趾」とは親指の付け根が内側(小指側)に曲がってくる状態。
痛くないから大丈夫、まっイイか~なんて軽く考えていてはいけません。
ひどくなると赤く腫れて靴をはかなくても痛むようになってしまいます。
最終的には足の変形がすすみ、歩行が困難になる場合もあるコワ~い足のトラブルです。
外反母趾を放っておくと骨盤の歪みを引き起こし、腰痛、肩こり、頭痛、O脚、膝痛やむくみ、下半身太りなどの原因になってくる事もあります。
自分の全体重をささえる大切な部位です・・自分と地球が接触してるのは足だけですからね。
【あなたの足は何型?】
ご存知ですか?足にも型があって個人差があるんです。
◆エジプト型・・親指が一番長い、日本人に多い、外反母趾になりやすい
◆ギリシャ型・・弟2指が一番長い
◆スクエア型・・5本の指の長さがほぼ同じ
どうですか?えっ!どれにも当てはまらない??新名称を考えましょう(笑)
【何で外反母趾になっちゃうの?】
一般的な原因として挙げられるのは・・
1.先が細いハイヒール、靴の横幅が合わない靴
2.足の筋肉が低下する現代社会の生活習慣
3.先天的に偏平足である場合や、足の親指が人差し指よりも長い足⇒外反母趾になりやすい
4.リウマチ等の全身の関節が弛緩を生じる疾患のある人
女性は比較的、筋肉・靭帯が弱いことや、構造的に関節が柔らかいのでその分、負荷に対し支えが弱く変形しやすいと考えられます。
まして女性は、ヒールを履くことが多いので足先が圧迫されやすいのです。
ところが、靴を履かない生活スタイルの地域でも外反母趾の人がいるそうな?
また、皆さんの周りでもヒールを履かないのに外反母趾の人もいるはず。
「外反母趾」は、男女比では1対10と女性が圧倒的に多いのですが(普通なら?)ヒールを履かない男性にだって外反母趾はあるんです。
ヒールなど、靴が関係するのは事実です。
しかし、ヒールと靴幅の問題だけでなく、本当の外反母趾の原因は、実は体の「前方荷重」と言った方が適切ではないかと考えています。
だから、ヒールを履かない子供でも外反母趾になるんですね。
本来人間は踵(かかと)で体重の大部分を支えるはずなのに、
体重を支える役目の弱い足の指に体重をかけ続けることで足のアーチはくずれ、
親指が回転しながら、曲がってくるのです。
個人差はありますが・・・ 小指側への荷重(靴の外側が減りやすい)
⇒ 膝が内側へ回転する(スネが張りやすくなる)
⇒ 股関節の外側への開き(腰幅が広がる)⇒ 太ももの外側が張りやすい
⇒腰痛、足がだるい・・なんてつながってきます。
足首が外側に流れやす人、足首をクキッとひねりやすい人、
足裏にたこ、魚の目ができる、足を突くと足底が痛い・・・そんな方も要注意ですよ。
外反母趾の人は裸足で立っても、やはり体重は足先に乗せています。
なのに、更に踵の高い靴を履いたら、否が応でも重心が前にかかるし 更に、
幅の狭い靴ならなおさら足の親指はより回転してしまいますよね。
そんなことから「ヒールが良くない」と言うのは正論なのです。
「外反母趾」は、男女比では1対10と女性が圧倒的。 女性の方が筋肉・靭帯が弱い為、関節も柔らかい構造でその分負荷に対し変形しやすい。
ましてやハイヒールは足先が圧迫されやすいだけでなく、一点に体重がかかる為、あまり長時間履くことはおススメできません。
とは言っても仕事に行くなら仕方が無いですよね。
個人的には「ヒールはやめましょう」とは言いません。
洋服によってヒールやパンプスは必須アイテムでしょうし 、
男性にスーツを着る時にも運動靴を履きましょう、と言うのに似ている気がして・・。
オシャレの為には多少の犠牲は仕方がない!という強硬派もいますね。
だから、ヒールを履かないで!ではなく何をすれば良いかを知って下さい。
それには、先ず体に対する知識を持つことです。
そして、意識的に踵に重心をおく姿勢の習慣づけを練習しましょう!
とは言っても、どんな意味だかわからないですね? 練習方法は治療中に。。
【予防法は?】
先ずは、自宅で簡単にできる予防をしましょう。
すでに、外反母趾になっている方も、今以上進行しないように日常の予防が大切です。
外反母趾の予防や改善には足の指の筋力UPがポイント。
そこで足の筋力をつける簡単な方法をご紹介しましょう。
①タオル寄せ運動(足の指を使ってタオルをたぐり寄せる)
②外反母趾防止ストレッチ
③足指じゃんけん(足の指でグー・チョキ・パー)
④つまさき立ち体操(10回1セットを3回)
⑤セルフマッサージとテーピング
【①~⑤の説明】
① 床に置いたタオルを足の指でたぐり寄せる運動。
タオルをつかむことで、足指の屈筋郡が強化され外反母趾の予防、改善に効果的です。
② 外反母趾を防止するストレッチもおすすめです。
幅の広いゴムバンド(少し太めのヘアゴムでもOK)を用意して下さい。
両足の親指にひっかけて、かかとをくっつけたまま外側へゆっくりと扇のように開きます。
そのまま1・2・3・4・5とゆっくり数えて、またまたゆっくり戻す。
これを15回ほど繰り返します。
ちょっとした外反母趾でも放っておくと大変なことになるので、その前にご自分の足を一度チェックしてみて下さい。
進行するほど治りにくいため、軽い段階での予防と治療が大切です。
③ 素足になって、足のゆびでグー・チョキ・パーをしましょう。 (チョキは、親指を立て、他のゆびは握ります。)
きれいに握ったり、開いたり出来ますか?足がつりそうになっていませんか? そんな方は普段からもっと足裏の筋肉を使うことを意識しましょう。
元々、足には“横のアーチ”と呼ばれる母趾(ぼし:足の親指)の付け根から小趾(しょうし:足の小指)の付け根を結ぶカーブがあります。
様々な原因でそのカーブが崩れると、趾(ゆび)の付け根の幅が広がる『開帳足』になります。
幅は広がるのですが、趾は上がりがちで力を入れにくくなり、靴の圧迫などを受けやすくなる為に、母趾や小趾が付け根から曲がってきてしまうのです。
つまり、「横アーチの崩れ→開帳足→外反母趾」となる方が多いのです。
その為、外反母趾の方はもちろん、予備軍の方も趾を使う足でのジャンケンが難しいのです。
④ 両足でつまさき立ちになる体操です。
壁に手をついても構いません。 きるだけ指の先端を意識できる方が良い。(10回1セットを3回)
そのあとは、お風呂の中で、足指をつかんで揉んでマッサージしましょう。
毎日使う足だからこそお手入れをしてあげましょう。
⑤ 骨にかかる圧迫の方向でゆがむ角度が決まってくるので私はテーピング使います。
肌が弱くなければセルフケアとしてご自分でテーピングをして補助をする簡単な方法もあります。
しかし、ひとえに外反母趾といっても人それぞれケアの方法が変わりますので、どうすればよいのか分からない方は一人で悩まず気軽にご相談下さい。
【靴に関して】 足を守る為の靴、おしゃれに履いている靴も間違った選び方をすると外反母趾になりやすいのも事実。。
自分の足に合わない靴(特に先が細い)を履くと指が締めつけられ、その状態で歩くと指が動かせません。
最終的には変形し痛みを伴いやすくなります。
★靴を選ぶときのポイント
・足のサイズをしっかりと計測(大きいほうの足に合わせる)
・足の形に合ったもの(靴を履いた状態で指が動く)
・かかとの部分が大きくない(大きいと足が動いてしまう)
・柔らかくない(特にかかとの側面、足が横に倒れやすくなる)
・先が細くなくてもカッコいい靴をいつも意識して探す(笑)
・運よく見つけたら、まとめて2足以上買っちゃう
【 結 論 】
外反母趾を改善、予防するにはトレーニングと今、履いている靴を見直して自分にあった靴をはきましょう。
こんな当たり前の結論なんですが、すぐに効果を期待するだけでなく日々の努力が大切です。
困ったときには、どうぞご相談下さい。