夏でも腰痛?
季節に関係なく、腰痛はやって来ます。
夏休み期間は帰省やレジャーなどで、乗り物に長時間乗ることが増える時期です。
高速道路もあちこちで40~50㎞の大渋滞。
先日も通常なら1時間ちょっとで着く所なのに、高速道も一般道も大渋滞(>_<)
結局2時間半もかかってしまいました。皆さまもこうした経験はおありでしょう。
お盆休み期間になると、毎年ぎっくり腰の方が増えます。
いったいなぜでしょう?
夏休みにぎっくり腰?
家族も楽しみにしていた夏休み。よりによって、なんでこんな時に?
当然、個人差がありますが、以下はよくあるパターンです。
・夏休みに入る前に仕事が立て込んでいた=疲労が累積していた
・酷暑で冷房なしでは眠れない=睡眠不足、冷房で冷えている
・足腰が冷える=お腹が冷える=胃腸の調子が悪くなる・・
こうなると、何が起こるかというと・・
内臓の冷え、疲労は周辺の筋肉を固くします。
お腹の中が固くなる➡腰痛が起こりやすくなる
なぜでしょう?
お腹の筋肉は体を支える大事な役割です。
お腹が固い人の特徴=腰が丸くなっている
「腰が丸い」というと姿勢が悪いというイメージでしょうが、
ポイントは
腰が丸い=お腹が縮まっている=お腹が伸びにくい=背中が固まる=腰と臀部が固まる
ことが問題なのです。
長時間の運転(助手席でも同じです)では、上記のいずれもが現れます。
腰が丸くなるとき、というのは坐骨は前の方に移動しています。
膝裏と坐骨の位置関係は近づいているので、太もも裏の筋肉は硬くなっていることでしょう。
これらの筋肉を少しでも緩めるように工夫することが大切です。
先ほども書きましたが、夏場の暑さには「冷える」がつきもの。
冷たい食べ物、飲み物だけでなく、夜も寝苦しいので、
クーラーを使わないと寝不足になってしまいます。
そうすると、手足やお腹を冷やしてしまい、体調を崩したり、おなかの調子を悪くする、
なんてことにもつながりやすくなり、免疫が下がり夏風邪をひいてしまうこともあります。
このようにして、気づかないうちに体調を崩したり、
腸の働きが悪くなることで、お腹周りの筋肉が硬くなり、
腰痛になる要素が増えてくるのです。
対処法とセルフケア
「危険な暑さ」と表現されるように、近年の夏は驚くほどの暑さです。
クーラーなしでは、熱中症の危険もあるから、扇風機と合わせて上手に使わなくてはいけません。
足腰、肩が冷える方は、半袖・短パンでなく、薄手の長袖や長ズボンを着るのも良いでしょう。
更に、寝る前と起床前の腰、お尻のストレッチ、
濡らしたタオルを30秒レンジで温めて、ビニール袋に入れ、
タオルで包んでお腹と肩に当てるのもおススメです。
肩こり、腰痛予防の体操やストレッチなどは、
ネットで調べると山ほど提供されていますので、
ご自分に合う方法でやってみると良いでしょう。
ひとつの方法ですべての人に当てはめることはできないので、
来院された方には個々にあった方法をお伝えさせていただきます。
とにかく、放っておいて体が良くなることはありません。
ご自分で出来る範囲でもよいので、ぜひセルフケアを心がけてみましょう。